会長挨拶
第28回日本形成外科手術手技学会
会長 梶川 明義
(聖マリアンナ医科大学 形成外科学教室 教授)
この度、第28回 日本形成外科手術手技学会を主催させていただく聖マリアンナ医科大学 形成外科学教室の梶川明義です。本学術集会を2023年3月4日(土曜日)、川崎駅直結の「ステーションコンファレンス川崎」で開催致します。
日本形成外科手術手技学会は1996年に「形成外科内視鏡研究会」として発足後、「形成外科手術手技研究会」という名称を経て、2011年から「形成外科手術手技学会」となり、現在に至っています。この伝統ある学術集会を開催させていただくことになり、会員の皆様に感謝申し上げます。
形成外科は、その名称に臓器名を含まないことが示しますように、手術の技術を誇りとする外科です。これまで多くの形成外科医が、他科では行えないような高度な手術手技を用い、患者のQOL向上のために治療を行って来ました。私は、患者にとってより安全で、より美しい結果を求めて形成外科的手術手技を高め、発表し合う本学会こそ、最もおもしろい学会で、形成外科の核心ではないかと考えております。
私たち形成外科医には「進取の精神」があります。「温故知新」という言葉もありますが、古い定型的手術法に囚われているだけでは進歩はありません。定型的手術手技を身につけた上で、柔軟な発想で新しい手術手技を開発し、これまで解決不可能とされた難問を「突破」する。これこそが形成外科医の醍醐味ではないでしょうか。そこで第28回形成外科手術手技学会のテーマを、ずばり「Game Changerを目指せ!突破 !! 」とさせていただきました。
学会員の皆様には、是非、日々の診療の中で難問を「突破」するために考案された自慢の手術手技をご発表頂き、英知を集めて明日の形成外科を作って頂きたいと思います。「Game Changer」を目指す多くの先生方のご参加を心よりお待ち申し上げます。